「プレスリーが生きた時代」ロカビリーとは何だったのか

「エルヴィス・プレスリー」。

ロカビリーのファンでなくとも一度はその名前を聞いた事がある人も多いプレスリーですが、エルヴィス・プレスリーがロカビリーのミュージシャンであった事を知る人は時代が流れるに連れて減少しています。

 

ロカビリーは1950年代初期にアメリカ南部のメンフィス地方を中心として生まれた音楽で、黒人音楽のブルースから派生したロックンロールと白人音楽のカントリーやヒルビリーが融合してロカビリーは誕生しました。

ロカビリーミュージックの最大の特徴は白人音楽には存在しなかった床を強烈に踏みつけて踊る黒人音楽のブルース由来の「バップ(BOP)」と呼ばれるダンスに合わせて楽曲が作られている点にあります。

黒人音楽のブルースミュージックに合わせて踊る情熱的なバップダンスとブルースから派生して生まれたロックンロール、そして白人音楽のヒルビリーやカントリーといったアメリカのフォークソングテイストを加えて誕生したのが世界初の『黒人音楽と白人音楽の融合』であるロカビリーミュージックでした。

 

ELVIS PRESLEY

 

1950年代初期に誕生したロカビリーはその後エレキベースなど電子楽器の台頭によってロカビリーの醍醐味とも言えるウッドベースサウンドが削り取られるなど、本来のロカビリーミュージックの良さが無くなってしまった事や、1960年代に入って商業ベースのロックンロールサウンドが隆盛を極めた事により衰退の道を辿る事となりましたが、現在でもロカビリーはネオロカビリーやサイコビリーなど派生形のロカビリーミュージックに姿を変え、世界中で多くの人達に親しまれています。

コメントを残す

Top